飯田橋トーストマスターズクラブ第182回通常例会(7/18)

第182回飯田橋トーストマスターズクラブ通常例会 (2015年7月18日開催)

新年度に入り第2回目の例会は引き締まったムードで始まりました。
司会は、ベテランのT田さんです。例会が成功するかどうかの鍵は準備が大切といわれていますが、準備8割、当日2割の言葉どおり、事前準備がすばらしく、できる限りの準備をされていました。

例会前の準備では、メールの数は少なく、端的でポイントを抑えた文章で連絡を行い、
新入会員にも分かりやすい内容でした。トーストマスターズ活動では、このようにリーダーシップを学ぶこともできる事が強みです。実践でも使える指導力の高さを感じました。

さて、実際の例会では、時間の管理が予定通りで、タイムオーバーは総合論評だけでした。司会者の場を読む力も素晴らしく、的確にアドバイスを与えて例会を進行されました。
5本のスピーチをこなして、入会式も行われた例会としては完璧な段取りでした。

スピーカーをご紹介するときに事前にお尋ねした質問は、「最近トーストマスターズ活動をしていて良かったと思うことは何ですか?」という内容でした。

下記、サポーターの皆様の様子もご紹介します。
*今夜の言葉はW林さん。
例会前にボードに言葉を書いたのですが、消してから、例会の中で紹介しました。
その場でお知らせした方が聴衆の注意を引きますね。テロップの使い方も考える経験と
なりました。

*えーとカウンターは、T林さん。
説明でも笑いをとり、スタートの硬い雰囲気を和ませました。
また最終の報告では、3回以上の方だけご紹介して、タイムキーピングに貢献しました。

*笑いカウンターは、S村さん。
初めての役割なので、事前に総合論評と確認を行い、例会では柔らかい笑顔で
説明されました。

*文法係は、O宮さん。
日本語の文法係ということで、本日は印象深い言葉などを拾ってご紹介すると
伝えました。短いながらも的確な表現で説明されました。

*計時係は、K林さん。
説明のときに、今聞いたばかりの今夜の言葉を使うという努力をされて、的確に
説明されました。上級マニュアルの例外的な時間配分も、例会前に確認できていました。

*集計係は、S井さん。
座る場所の気配りもされて、時間管理に貢献しました。

*記録係は、N村さん。
的確で短い説明をされました。飯田橋特有の役割です。

準備スピーチは下記5本でした。
 1.Y口さん、タイトル「私の目標」、 基本マニュアル#1 アイスブレーク
なぜこの活動を始めたのか、自己紹介も兼ねて聴衆に伝えることができた目標にかなった内容でした。

 2.I川さん、タイトル「この瞬間を目撃せよ!」 基本マニュアル #2 スピーチの構成
(ベストスピーチ賞)
実際にあった話をリアルに伝える語り口で、ストーリーテラーとしての実力が伺えました。

3.T田さん、タイトル「神秘の森 白神山地を訪ね」、基本マニュアル #3ポイントを押さえる
この夏、白神山地に行ってみたいと思わせるような情景描写がしっかりできた
内容で、ガイドの方がまるで傍にいるような臨場感がありました。

 4.M苫さん、タイトル「みとま流、映画の楽しみ方」
上級マニュアル-情報を提供するスピーチ、#1情報を伝える
独自の観点からの提案と質問で大いに観客を沸かせました。提案型情報スピーチは
彼独自のスタイルです。

 5.Y井さん、タイトル「食べて応援」
上級マニュアル-情報を提供するスピーチ、#4現状報告のスピーチ
実際にお仕事で話される話題で、一般の聴衆にも分かりやすく説得を目指す
スピーチ内容となりました。最後に質疑応答が3分あり、聴衆が興味を持って
聞いていたことが顕著にわかる内容と理解できました。

 本日のテーブルトッピクマスターは、I田さん。
いつも笑いの多い話術を極めたメンバーです。
総合論評の時間不足のため、素晴らしいテーブルトッピクスコーナーのご紹介ができませんでした。下記、文章でご案内します。

今回の質問は、今聞いたばかりのスピーチの中から質問を選ぶという方式でした。
これは、スピーチをきちんと聞いていないとできない質問であり、さらに瞬間のひらめきも
必要という高度な技術が必要です。ご自分の力を十分に発揮したテーブルトッピクスとなりました。

今回気がついたこととして、コンテストでインタビュアーが質問する場合に似ていると感じました。今後、インタビュアーになった方は、この方法で練習されると、いざという時に役に立つはずです。質問力アップとしての練習にもなりますので、機会があれば試してみては如何でしょう。

質問の内容と回答者は下記の方々でした。

 1.Y口さんのスピーチは自分が欲しいと思ったスキルについて語りましたが、
   もしできるならばあなたはどんなスキルが欲しいですか?
スピーカー: T邊さん

2.I川さんは実際にアジアの国で起こった裁判の方法についてのストーリーでしたが、
   あなたは、死刑制度について、賛成ですか、反対ですか?
スピーカー: T田さん

3.T田さんは、ご自分が旅行された白神山地について話されましたが、あなたは
  こんな所に住んでみたいという場所がありますか?
スピーカー:N村さん

4.M苫さんは、古今東西の映画についての魅力を個人の視点から話されましたが
  あなたが面白いと思った日本の映画は?
スピーカー: Sさん (ベストテーブルトッピク賞)
映画「送り人」の仕事の内容に触れたスピーチでした。

論評者は下記5名でした。
ご紹介のときに使った質問は、「今朝の朝食は何ですか?」です。テレビ番組のサラメシの応用編で週末の生活を感じさせる質問で論評者をご紹介しました。

 1.T内さん
アイスブレーカーの長所をきちんと説明することができ、スピーカーを大いにやる気にさせる
素晴らしい論評でした。終了後の笑顔が印象に残ったと話されて観察眼の深さも感じました。

 2.N江さん
魂を揺さぶるスピーチでしたという言葉から始まり、完璧なまでにスピーチを聞き込み、
丁寧に長所を表現された論評でした。改善点がなかなか見つからず、苦肉の策で
水を飲む場面で、流れが変わったと話されましたが、それならどうのようにするのかを
ご提案すればさらに素晴らしい論評になったと感じました。

3.O橋さん
ガイド付きのツアーの素晴らしさが感じられ、自分も行きたいと思ったという話しから始まり
聞いていて本当に楽しかった事を表現されました。ボディランゲージや原稿を使わないスピーチであったことも伝えて、
スピーカーの長所をきちんと説明できました。素晴らしいスピーチだったので改善点に悩み、間の取り方とタイトルに触れました。

 4.H間さん
長所を的確な表現で論評できる数少ないスピーカーです。スピーチ内容の良い部分を「光る…」と表現したり
「なかなかできる人はいない。。。」「あっ、うまいなぁ、と思いました。」というほめ上手な表現は、他の会員の
参考にもなりました。改善点はもっと鋭い具体例があると申し分無い論評になったでしょう。ベスト論評賞でした。

 5.S村さん
過去のY井さんのスピーチスタイルと、今回のスピーチが少々異なったので、パワフルに欠けるかもしれない?という部分から始まり、「もう一度やってみても良いかもしれない」という少々過激な表現もありましたが、スピーカーを大いに鼓舞する内容の論評でした。それは実力のあるスピーカーへの情熱を感じさせる論評であり、本当に自分が思ったことを告げる練習にもなります。サンドイッチ方式で話されるとさらに素晴らしい論評になると感じました。

例会最後のゲスト感想の時間に、入会表明が1名ありました。
会員皆ですばらしい例会を作り上げた後、ゲストが入会したいという気持ちになるのだと感じる一瞬がそこにありました。
今日も感動的な通常例会が行われました。