2025年10月18日(土)に九段生涯学習館 3F 第一学習室で開催された、飯田橋トーストマスターズクラブ第453回通常例会は、ユニークな企画と熱のこもったスピーチで、いつも以上に和やかで学び深い会となりました。
「トーストマスターズって何?」と思われた方もご安心ください。ここは、スピーチやコミュニケーション能力を向上させたい人々が集まる場所。
当クラブは今期も「AI時代を生き抜くコミュニケーション能力を獲得しよう」というスローガンのもと、初心者からベテランまで、誰もが安心してチャレンジし成長できる温かいコミュニティなんです。
★ファーストネーム例会で距離がぐっと縮まる!
例会は18時に開会しました。今夜のトーストマスター (TMOE) は C.M.さん。
C.M.さんのユニークな提案により、今回は「ファーストネーム例会」として進行され、参加者全員がファーストネームで呼び合う試みが実施されました。
例会の冒頭にはミニコーナーが設けられ、参加者は今年やり残したことやこれから楽しみたいことを共有。この企画により、参加者同士の距離が一気に縮まり、例会全体のテンションが高まりました。
この日、ゲストとして M.S.さん、S.S.さんが参加されました。
特に S.S.さんは、チャットGPTに人生相談をした結果、トーストマスターズでの勉強を勧められて参加したという興味深いエピソードをシェアされ、会場を驚かせました。
★個性あふれる準備スピーチで大きな気づきが!
この日の例会では、3名の会員による「準備スピーチ」が行われました。
H.N.さん:「中間報告」
H.N.さんは、プライベートの出来事や合宿例会がきっかけで、2025年4月より始めた減量について報告しました。
AIを活用したカロリー計算と食事管理(脂質20g目標、タンパク質90g以上)を徹底し、2ヶ月半で8kg、半年弱で14kg減量したという驚きの成果を報告。
減塩調味料やハーブを駆使し、辛くない食事管理を続ける努力が伝えられました。
このスピーチはパスウェイズの「影響力ある説得」レベル3、「ポジティブな側面に焦点を当てる」のプロジェクト目標に沿ったものでした。
M.K.さん:「これでいいと思えた日」
M.K.さんは、自身が強い完璧主義者であることを心理学の勉強を通じて認識し、それを克服した経験について語りました。
かつては準備万端にしてから行動するタイプでしたが、作品展への参加などを通じて、「完璧じゃなくても、とりあえずやってみること」の大切さを体感したと述べました。
このスピーチは、パスウェイズの「プレゼンテーション熟達」レベル4、「気難しい聴衆の管理」という特殊なプロジェクト目標に基づき実施され、スピーチ中にはヤジや質問への対応(論評によると、相手を不快にさせない素晴らしいコミュニケーションでかわしたとのこと)も求められました。
M.K.さん:「これ、ピンときます?」
M.K.さんは、世間でよく言われる言葉や格言に対し「ピンとこない」と感じる自身の違和感をテーマに、聴衆を巻き込んだ検証を行いました。
例えば、「生きた証を残したいと思わない」という言葉に対して、「むしろ綺麗さっぱり消えたい」という自身の本音をぶつけたり、「60歳で定年なんてかわいそう」に対して「ファイアしたい」と反論したり、個性的な視点から、聴衆に自身の価値観を改めて問い直す機会を提供しました。
★即興スピーチで思考力が鍛えられる!「テーブルトピックス」
例会のハイライトの一つが「テーブルトピックス」のコーナー。
I.Y.さん(会長)がマスターを務め、その場で出されたお題に対し、1分から2分の制限時間内で即興スピーチを行うものです。
このセッションでは、「大阪関西エキスポ」「当初と最後で印象が変わったエピソード」「衣替えの考え方」「今年買ってよかったもの」「秋の訪問におすすめのスポット」といった幅広いテーマが提供されました。
参加者からは、I.T.さんによる大阪関西エキスポの展示内容の失望に関する率直な意見や、S.T.さんによる政治家の信念に感銘を受けたエピソード、さらには H.S.さんが購入したどんぶり専用のお弁当箱の紹介など、個性的で興味深いスピーチが次々と披露されました。
ゲストの S.S.さんも、故郷の大阪城の紅葉について情熱的に語り、見事な即興力を示しました。
★成長を促す「論評」と「ヘルパー」の存在
トーストマスターズの魅力は、スピーチだけでなく、その後の建設的なフィードバックである「論評」にあります。
H.N.さんのスピーチに対しては、今回が初めての論評となった A.H.さんが担当。A.H.さんは、構成の分かりやすさ、スライドのデザイン、そして減量計画の綿密さ(AI活用を含む)を具体的に称賛しました。
M.K.さんのスピーチに対しては S.T.さんが論評。M.K.さんがスピーチ中に飛んだヤジや質問に対して、相手を不快にさせず、リスペクトを持ったコミュニケーションで対処した点を高く評価しました。
また、例会を円滑に進めるための様々な役割(ヘルパー)も重要な学びの機会を提供します。
今夜の言葉 (Word of the Evening) は H.S.さんが担当し、「顔に関する言葉」というテーマを設定。
参加者は「目が回る」「顔が広い」といった慣用句を積極的に使用し、語彙力の向上に繋げました。
計時係の K.M.さんは、時間管理の重要性を伝え、スピーカーが時間通りに話すことをサポートしました。
★努力が報われる「表彰」の瞬間!
例会の最後には、その日のベストスピーカー、ベスト論評者、ベストテーブルトピックススピーカーが表彰されました。
この日の受賞者は以下の通りです:
• ベストテーブルトピックス賞: S.S.さん (ゲスト)
• ベスト論評賞: S.T.さん
• ベストスピーカー賞: H.N.さん
★ゲストも大満足!温かい学びの場
例会に参加したゲストの M.S.さんは、「人の話を注意深く聞くという訓練になりますね。話すこと以上に、真剣に聞かなければいけないという訓練になる」と感想を述べました。
また、S.S.さんは、今回試みられた「ファーストネーム例会」について「実は自分の中でもちょっとブームで」「続けてほしい」と語り、クラブの革新的な取り組みに共感を示しました。
この例会は、ユニークな企画を通じて親睦を深めつつ、自己開示や即興スピーチの練習、そして建設的なフィードバックが詰まった、多くの気づきと学びを提供する時間となりました。
ゲストも安心して参加できるアットホームな雰囲気の中で、誰もが「なりたい自分」への一歩を踏み出せる場所、それが飯田橋トーストマスターズクラブです。
あなたもぜひ一度、この刺激的で温かい学びの場を体験してみませんか?見学はいつでも大歓迎です!








