花粉の飛散が本格化し始めた2026年3月7日(土)、東京ボランティアセンター会議室Aにて、飯田橋トーストマスターズクラブ第463回通常例会が開催されました!
「人前で考えながら話すのが苦手…」そんなふうに感じたことはありませんか?
トーストマスターズは、まさにそのような悩みを持つ方々が、実践を通じてコミュニケーションスキルやスピーチ力を磨くための場所です。
この日も、新たな学びを求めて参加されたゲストをお迎えし、笑いと熱気に包まれた活気ある2時間となりました。それでは、さっそく例会の様子をご紹介しましょう!
★盛りだくさんのプログラムで飽きさせない!
例会は18時に開会し、約2時間のプログラムがぎゅっと詰まっていました。会長のユニークなオープニングスピーチから始まり、ゲスト紹介(I.K.さん)、役員からの連絡事項と、スムーズに進みます。
★個性あふれるスピーチで新たな発見が!
この日の例会では、3名の会員による「準備スピーチ」が行われました。
S.S.さん:「2万回の謝罪」
20年間ファミリーレストランで勤務し、2万回を超える謝罪をしてきた経験を持つS.S.さん!
アルバイトから店長になった女性が、お客様の高級バッグにコーヒーをこぼしてしまった際に目撃した「伝説の店長」の「本気の謝罪」が人の心を動かしたというエピソードを、身振り手振りを交えて熱く語られました。
S.S.さんは、ある日、高校生のアルバイトが、パーティーへ向かう途中の50代女性が纏う赤いドレスとルイ・ヴィトンのバッグに、コーヒーをぶちまけてしまうという大失態を演じます。
その時、店長である彼女が取った行動は、洗練された謝罪の定型文ではありませんでした。彼女はその場で泣き崩れ、本気で、剥き出しの心で謝罪したのです。その姿を見たお客様は、「店長、いいよ。あなたの気持ちはわかった」と、すべてを許しました。
「この彼女の1回の本気だけには決して敵わない」
自己開示と脆弱性の露呈(Vulnerability)は、計算された技術を超える最強のプロフェッショナル・カレンシーなのです。
M.K.さん:「世界の都市案内〜がっかりドバイ編〜」
M.K.さんは、ドバイの有名な人工島「パーム・ジュメイラ」を訪れた際のがっかり体験を、シュールなユーモアたっぷりに語ってくれました。
戦略的なコミュニケーションにおいて「情報の多角化」は不可欠です。M.K.さんのドバイ旅行記は、私たちがSNSや広告を通じて形成する「確証バイアス」に鋭い一石を投じる内容でした。
「ドバイは超富裕層か労働者層の二極しかなく、中間層は楽しめない」という巷の説に疑問を抱き、現地へ飛んだM.K.さん。そこで目にしたのは、パーム・ジュメイラの華やかなイメージとは裏腹な、薄暗い立体駐車場を通らされるアクセスの悪さや、「毒ガス室さながら」の狭い個室で待機させられる時代遅れの演出でした。
期待値が高まりすぎた結果、現実は「がっかり」に変わる。しかし、この生々しいギャップを言語化できることこそが、聞き手にとっての「信頼できる情報」となります。現地で感じた「閉所恐怖症が勃発しそうな空気感」といった身体的実感を伴う洞察は聴衆の興味をしっかりとつかみました。
H.N.さん:「ご報告:テーブルトピックスコンテスト」
先日ディビジョンコンテストに出場されたH.N.さんは、そこでの貴重な学びをシェアしてくれました。
トーストマスターズの一員としての帰属意識が芽生えたこと、スピーチにおける「型」の大切さに気づいたこと、そして周囲から褒められたことで自己肯定感が爆上がりしたことなど、コンテストに出場したからこそ得られた感動が力強く伝わってきました。
「自分らしく、自由に話したい」と願うとき、人はしばしば「型」を拒絶します。しかし、ディビジョンコンテストという大舞台に挑んだH.N.さんは、全く逆の真実に到達しました。
当初、彼女はトーストマスターズが推奨する構成やジェスチャーなどの「型」に、不自然な芝居のような違和感を抱いていました。しかし、大勢の聴衆を前にして、自分のメッセージを最も躍動感(ダイナミズム)を持って届けるためには、体系化された「型」こそが、個性を解放するためのジャンプ台になることに気づいたのです。
「型はデコレーションケーキの土台であり、自分の色(個性)はその上のデコレーションである」
自己流の限界を超え、パスウェイズという体系的な教育プログラムで「土台」を固める。それがあるからこそ、話し手はステージ上で迷うことなく、自らのキャラクターを最大限に発揮できるのです。
★即興スピーチで思考力が鍛えられる!「テーブルトピックス」
例会のハイライトの一つが「テーブルトピックス」のコーナー!
これは、その場で出されたお題に対して、制限時間内で即興でスピーチをするというもの。 今回はマスターのD.K.さんが、季節柄の話題から趣味まで、様々なお題を出題しました。
T.Y.さん
「花粉症対策」というお題に対し、毎日食べているヨーグルトが効いているのではないかというユニークな持論を展開しました。
A.H.さん
「最近ハマっていること」として、ファイルやボックスを使った仕事と家庭での「整理整頓」について語りました。
ゲストのI.K.さん
「4月になって憂鬱なこと」というお題に挑戦!
今年から急に花粉症を発症してしまった辛さと、家に帰ってすぐにシャワーを浴びるという対策への決意を語り、初めてとは思えない素晴らしい即興スピーチを披露しました。
H.S.さん
「おすすめの国内旅行先」として金沢を挙げ、新幹線での旅行エピソードを楽しく共有しました。
このように、即興でありながらも、個性的で学びのあるスピーチが次々と披露され、会場は大いに盛り上がりました。
★成長を促す「論評」と「ヘルパー」の存在
トーストマスターズの素晴らしい点は、スピーチだけでなく、その後の「論評(フィードバック)」にもあります。
T.Y.さんによるS.S.さんのスピーチへの論評は、堂々とした態度やストーリーテリングを大いに称賛しつつ、結論部への場面転換をもう少し丁寧に描写すると、より聴衆の心を掴めるといった具体的なアドバイスが送られました。
S.Y.さんによるM.K.さんのスピーチへの論評も、シュールなユーモアや表現力を高く評価し、今後は「一番伝えたい結論」を明確にし、声の抑揚をつけることでさらにメッセージが伝わりやすくなるという、建設的なフィードバックでした。
M.K.さんによるH.N.さんへの論評は、3つのポイントに整理された構成や自然なジェスチャーを褒めつつ、最後のエピソードを結論にうまく繋げることで、より説得力が増すという的確なアドバイスでした。
また、例会を円滑に進めるための様々な役割(ヘルパー)も、学びの機会を提供します。
今夜の言葉 (Word of the Evening)
A.H.さんが「個人的には」「私の理解では」「どちらかというと」「整理すると」といった、会話を柔らかくするクッション言葉を紹介。 聴衆もこの言葉を意識してスピーチに取り入れることで、表現力向上に繋がります。
文法係
H.S.さんが、スピーチ中に気になった言葉遣いや印象的な比喩表現をピックアップし、言語に対する意識を高めました。
計時係
I.Y.さんが、各セッションの時間を管理。 時間意識を養う重要な役割です。
えーとカウンター
M.K.さんが、スピーチ中の不要な言葉(えーと、あのーなど)をカウントし、よりスムーズな話し方を促しました。
そして、C.M.さんによる総合論評では、例会全体の良かった点や改善点が総括され、クラブ全体の成長に繋がる素晴らしいフィードバックが行われました。
★努力が報われる「表彰」の瞬間!
例会の最後には、その日のベストスピーカー、ベスト論評者、ベストテーブルトピックススピーカーが表彰されます。
ベストテーブルトピックススピーカー:H.S.さん
ベスト論評者:T.Y.さん
ベストスピーカー:H.N.さん
皆で喜びを分かち合う温かい雰囲気でした。
ゲストも大満足!温かい学びの場
参加したゲストのI.K.さんは「皆さんのスピーチから人柄や性格、苦労などが伝わってきて、素敵なスピーチが多かった。考えながら話すことを鍛える場として興味を持った」と感想を述べ、トーストマスターズの魅力と学びの深さを感じていただけたようです。
この例会は、ただスピーチを聞くだけでなく、自分の内面を見つめたり、日常の出来事をユーモアを交えて話したり、即興で話す練習をしたりと、多くの気づきと学びが詰まった時間でした。
ゲストも安心して参加できるアットホームな雰囲気の中で、誰もが「なりたい自分」への一歩を踏み出せる場所、それが飯田橋トーストマスターズクラブです。
あなたもぜひ一度、この刺激的で温かい学びの場を体験してみませんか?見学はいつでも大歓迎です!









