飯田橋トーストマスターズクラブ 第155回通常例会

7月19日(土)に、第155回飯田橋トーストマスターズクラブが開催されました。

本日お休みのT田会長に代わり、教育担当のI田さんの開会の挨拶。
普段のI田さんのスピーチを思わせるような個性的な挨拶から始まりました。
前期の表彰(レコグニション)と書記の補欠選挙を経て、例会のコントロールは、本日の総合司会に渡りました。
本日の総合司会は、お待ちかねのK島さんです。
K島さんは、飯田橋トーストマスターズクラブのベテラン会員のひとりで、抜群の安定感があります。
この方に任せれば、間違いなし!
本日の例会を「大人の夏休み」になぞらえて、進めていきます。
会場全体がワクワクした雰囲気に包まれました。
今夜の言葉は、「多様性」。
担当のA野さんの一工夫により、多くの方が今夜の言葉を取り入れました。
ヘルパー軍団のメンバーは、計時係 O橋さん、集計係 K上さん、えーとカウンター T林さん、文法係 I井さん。みなさん初役でしたが、とても上手でした。
さて、いよいよ準備スピーチの部です。
総合司会さんのK島さんは、それぞれの教育セッションを、夏休みの出来事に例えていきます。
準備スピーチは、さながら、夏休みのビックイベント「夏祭りや花火大会のようなもの」・・・だそう。
①1人目の準備スピーカーは、アイスブレーカーのA田さん。
タイトルは、『困難に向き合うことで変化した人生』
高校生の頃、打ち込んでいたテニスを休んで、エアーマックス欲しさに、お寿司屋さんでアルバイトを始めたA田さん。「それまで握っていたラケットを、お寿司に握り替え」「ボールを追いかけるのをやめて、お金

を追いかけ始めた」そうです。

テニスに戻ったものの、休んでしまったダメージは予想以外に大きく、それまで普通にできたいたことができなくなってしまいました。そのことがA田さんの大きなトラウマになってしまい、困難に直面すると逃げるようになっていきました。
そんなA田さんが、また、テニスに再挑戦。その再挑戦が、A田さんの人生を変えました。そんな経験から、今度は苦手なスピーチにも挑戦し、しっかり向き合って人生を変えていきたい静かながら熱い思いのこもったスピーチとなりました。
②2人目の準備スピーカーは、同じくアイスブレーカーのS村さん。
タイトルは、『S村Y平を解体する』

 

S村さんはトーストマスターズの他クラブ経験者ですが、今回、飯田橋クラブではお披露目の自己紹介をしてくださいました。
ホワイトボードに十字を書いて、4つのカテゴリーを書き入れ始め、鮮やかにご自身を解体してくださいました。
それによれば、S村さんを形作っているのは、TMC、お酒、ラーメン、音楽だそうです。
ひとつひとつの内容について、エピソードを交えつつ、楽しく自己紹介してくださいました。
③3人目の準備スピーカーは、上級スピーカー、S木Hさん。
タイトルは、『恋』。
いろいろな意味で、今後の飯田橋クラブにとって起爆剤となるようなスピーチでした。
酔っ払い姉さんが居酒屋でへべれけになって「恋」を語るという・・・なんとも奇想天外な・・・。
キーワードを紙芝居のようにして聴衆に見せながらの手法も、とても効果的でした。

 

恋の経験がなかった頃、何故か、恋の相談をよく受けていたS木Hさん。
仕方がないので、当時の愛読書「少年ジャンプ」のキーワードを使って、適当に切り抜けていたS木Hさん。でも、そんなS木Hさんにも、とうとう恋する季節がやって来て・・・。あぁ、恋って、魔物。

これまでも数々の名スピーチを披露してくださっていたS木Hさん
ですが、今回のスピーチは、間違いなく飯田橋クラブに代々語り継がれる歴史的1本となるでしょう。あぁ、みんなに聴かせたい!
④最後の準備スピーカーは、こちらも上級スピーカー、O宮さん。
タイトルは、『助産院って知ってますか?』
O宮さんのお仕事は、助産師さん。
出産をする場所は、大きく分けて3つ。
総合病院、地域のクリニック、そして助産院。

 

それぞれの違いを、費用や診療内容、果てはお食事の内容まで、わかりやすいスライドを使って、丁寧に説明してくださいました。
なによりも、真面目青年キャラのK島さんに「ねぇ、K島さん、私、妊娠しちゃったみたい」と伝えて、答えを促すところが、ツボでした。
K島さんも、何年か後、実際に誰かに言われた時、「あれ?このセリフ、どっかで聞いたことあるな?いつだっけ・・?」なんて思い出すのでしょうか?あぁ、面白かった!
さて、お次は、休憩をはさんで、テーブルトピックスの部。
司会者に振られたお題に対して、2分程度で即興スピーチを披露する、というセッションです。
さぁ、これを「夏休みのイベント」に例えると・・・?
「連絡なしに来る迷惑な友達」なんだだそうです!(笑)
本日のテーブルトピックマスターは、見事、前期最多ベストスピーカー賞に輝いたK川さんです。
7月10日に日本列島を騒がせた台風8号をテーマに、さまざな角度からお題が出されました、
台風は電車が止まったりして迷惑なところが多々ありますが、ちょっと非日常的なところもあって、
ドラマが生まれやすいですね。
どの質問も、どのお答えも、とても楽しいものでした。
さて、次は、論評の部です。
トーストマスターズクラブでは、スピーチをするのがクラブ会員なら、そのスピーチを論評するのもクラブ会員です。
切磋琢磨しながら、お互いに高め合う、これがトーストマスターズクラブの特長です。
そして、この論評、実に難しい!
短い間に、スピーカーのスピーチの良かった点と、次に繋げるための改善点を考えたうえで、
スピーカーの成長を助ける内容を、3分程度の論評スピーチにまとめて発表しなくてはなりません。
①A田さんのスピーチへの論評、S川さん。
A田さんの人生初のスピーチにエールを送るような論評でした。
「今回のスピーチのいいところ」「今回のスピーチの改善点」という言い方でななく、「A田さんのスピーチの強みと弱み」という論評の仕方が非常に良かったと思いました。
A田さんに、自分のスピーチの強みと弱みを、初めのうちから知ってもらうことは、今回のスピーチに限って言及するよりも、次に繋がると思いました。
②S村さんのスピーチへの論評、O木さん。
O木さんの論評は、プロローグをしっかりとって、いい点と改善点をさらりと述べるスタイル。
このスタイルは、いい点と改善点をくどくど言うよりも、ストンと入りやすくて、いいなぁ、と思いました。
私も、真似してみたくなりました。
随所に笑い所もとっていて、O木さん、ますます論評街道、躍進中!
③S木Hさんのスピーチへの論評、I上さん。
スピーカーのスピーチのよいところを渾身の力を振り絞って伝えていました。
酔っ払い姉さんになりきったS木Hさんのへべれけ振りが、8割増しぐらいになっていましたね。
それでいて、押さえるべきところはきっちり押さえていて、ベテランの技が光る論評でした。
④O宮さんのスピーチへの論評、T辺さん。
こちらもベテランのT辺さん。
改善点の指摘がとても丁寧でした。
スピーカーのスピーチをとてもよく聴いていることがよくわかりました。
良いところの指摘というのは、ある程度、みんな似たりよったりになりやすいですが、改善点の指摘には論評者の個性が出るような気がします。
T辺さんの改善点の指摘は、大抵、ほほぉ~と思わされる指摘が多いですよね。
ちなみに、論評の部は、夏休みのイベントに例えると、「振り返り」という意味で、「日記のようなものだ」と総合司会様はおっしゃっていました。
さぁ、長々書いてきたこのブログですが、そろそろ終わりにしようと思います。
最後に表彰式です。
ベストテーブルトピックス賞は、台風に女の子の名前をつけると、もし、それが自分の好きな人の名前だったら、自分の好きな人が暴れているみたいで嫌だ、と言っていたJ見さん
ベスト論評賞は、へべれけ振り8割増しのI上さん
ベストスピーカー賞は、飯田橋クラブの歴史に残るような素晴らしいスピーチを披露したS木Hさんです。
おめでとうございました!
今回のスピーカーの皆さん
今回の受賞者の皆さん
  
飯田橋トーストマスターズクラブの例会は、笑いが絶えません。
今回も、お腹の皮がよじれるほど、笑いました。
でも、楽しいだけではありません。例会が終わった後、しっかりとした学びがずっしりと残ります。
みなさんも、飯田橋トーストマスターズクラブに、大笑いしに来てください!
楽しみながら、学びましょう!
スピーチの世界にようこそ!