寒さの中にも熱気あふれる会場で、第461回飯田橋トーストマスターズクラブ例会が開催されました。
今回は、即興スピーチの日本一を目指す第一歩、「テーブルトピックスコンテスト」のクラブ内選考会という特別な一夜です。
通常のスピーチとは異なり、その場でお題を出されて即座に1分〜2分で話すこの競技。今回はなんと14名ものメンバーがエントリーし、それぞれの人生観が垣間見える熱い戦いを繰り広げました。
★コンテストのお題
コンテスト委員長のT.Y.さんの進行のもと、出されたお題は……
「あなたのニックネームについてお話しください。もしない場合は、どんなニックネームがいいか想像してお話しください」
シンプルながら、その人の歴史や人柄が浮き彫りになる良問に対し、14名のスピーカーは個性豊かなスピーチで応えました。
★14名のコンテスタントのスピーチ紹介
出場順に、それぞれの個性あふれるスピーチのハイライトをご紹介します。
1. H.N.さん:「くまちゃん」
プライベートなできごとを経て苗字が変わりましたが、職場の混乱を避けるため元の苗字を通しているというエピソードを披露。名前が変わっても「私は私」という強いアイデンティティと決意を語り、トップバッターとして会場を惹きつけました。
2. S.Y.さん:「シムシム」
「いじられるためにニックネームはある」と断言。いじられることは相手にされ、印象に残ることであり、それは武器になると語り、いじられキャラとしてのプライドを覗かせました。
3. I.Y.さん:「E.T.」
中学生時代、イニシャルと映画ブームから「E.T.」と呼ばれていた思い出を披露。当時はナウいと思っていたものの、今親戚の前などで呼ばれると娘に説明できず恥ずかしいというユーモラスな悩みで笑いを誘いました。
4. H.S.さん「ハラショー」
ロシア語で「素晴らしい(ブラボー)」を意味する言葉と同じ響きのニックネームで呼ばれた経験を紹介。最初は驚いたものの、良い意味であることから今では気に入っており、そう呼んでほしいとアピールしました。
5. C.M.さん:「マサヤン」
子供時代の「どうちん」を経て、最近ついたあだ名は「マサヤン」。同い年のクライアントが自社に転職してきた際、気を使わせないために互いにあだ名で呼び合うようになったという、大人の距離感のエピソードを話しました。
6. K.M.さん:「M(名前)さん」
昔から苗字で呼ばれ、壁を感じていたというK.M.さん。しかし茶道の習い事では「Mさん」と呼ばれ、仲間として受け入れられた喜びを感じていると語り、名前の呼び方が心の距離を縮める温かさを伝えました。
7. S.S.さん:「S(苗字)マン」
塾講師時代に呼ばれた「Sマン」というヒーローのような呼び名を紹介。「マン」がつくと強くなれる気がすると語り、ブログの執筆名にも使うほど愛着のある、自分を鼓舞するニックネームについて熱弁しました。
8. D.A.さん:「マサル」
有名な料理評論家と同じ苗字であることから、前職で「マサル」と呼ばれたエピソードを披露。アライグマのラスカルのような可愛い名前に憧れつつも、自分を構成する要素として「マサル」を受け入れていると語りました。
9. M.K.さん:「マエシ」
学生時代からのニックネームの変遷を統計的に分析。年代ごとに呼ばれ方が変わっていく様子をユーモラスに解説し、独特の視点で会場を盛り上げました。
10. M.T.さん:「パッションM(苗字)」
「淡々としていて何を考えているか分からない」という評価を覆すため、これからは「パッションM」と呼んでほしい!と絶叫。会場全体を巻き込んで「パッション!」と叫ぶコール&レスポンスを起こし、圧倒的な熱量を見せつけました。
11. A.H.さん:「アラハル」
小学生時代、クラスメートが自然とつけてくれた「アラハル」という響き。誰かが呼び始め、周りもそれに続くことで親しみが生まれ、自分がクラスに受け入れられたと感じた温かい記憶を共有しました。
12. M.K.さん:「子供の頃の呼び名」
幼少期、自分のことをニックネームで呼んでいた癖を直した経験を回想。名前を変えたいと思うこともあるが、そのニックネームで呼んでくれた家族や友人の顔が浮かび、結局はその名前に愛着を感じると語りました。
13. S.T.さん:「すみちゃん」
苗字の一部をとった「すみちゃん」がお気に入り。特に女性から呼ばれると嬉しいと正直な気持ちを吐露し、「すみちゃん」と呼ばれることで親近感が湧き、距離が近くなると笑顔で語りました。
14. Y.M.さん:「やっちゃん」
新入社員時代、失敗ばかりしていた自分を「やっちゃん」と呼び、ミスを笑い飛ばしてくれた上司との感動的なエピソードを披露。大トリとして、ニックネームに込められた許しと優しさについて語り、会場を包み込みました。
★結果発表
審査員も頭を抱えるほどの激戦を制し、エリアコンテストへの出場権を手にしたのは……?
• 第1位:M.T.さん (会場を熱狂の渦に巻き込んだ「パッションM」が見事優勝!)
• 第2位:H.N.さん
• 第3位:S.S.さん
入賞された皆様、おめでとうございます!M.T.さんは飯田橋クラブの代表として、2月22日に開催されるエリアコンテストへ進出します。
★ゲスト・他クラブからのコメント
今回はコンテスト開催にあたり、近隣のクラブから多くのゲストや審査員等のヘルパーの方々にお越しいただきました。
• 桜坂トーストマスターズクラブよりお越しのゲスト
「皆さん話を広げるのが上手い。どんなお題が来てもエリアコンテストで活躍できると確信しました」
• 表参道トーストマスターズクラブよりお越しのゲスト
「聞けただけで期待感があった。後輩として勉強になりました」
• 目黒トーストマスターズクラブよりお越しのゲスト
「たくさん聞かせていただき勉強になった。話の広げ方は難しいが、皆さんのスピーチから学べた」
★編集後記
「ニックネーム」というたった一つのお題から、14通りもの人生ドラマと笑いが生まれた素晴らしい夜でした。
即興で自分の経験を引き出し、聴衆を楽しませるスキルは、まさにAI時代にこそ人間に求められるコミュニケーション能力かもしれません。
飯田橋トーストマスターズクラブでは、このように楽しみながら「話す力」を磨いています。見学はいつでも大歓迎です。あなたも一緒に「パッション」あふれる学びの時間を過ごしませんか?
次回の例会もお楽しみに!
