第452回 通常例会

2025年10月4日(土)に九段生涯学習館 4F 第一集会室で開催された、飯田橋トーストマスターズクラブ第452回通常例会は、新しい仲間を迎え、実り多い学びと挑戦に満ちた会となりました。

「トーストマスターズって何?」と思われた方もご安心ください。ここは、スピーチやコミュニケーション能力を向上させたい人々が集まる温かいコミュニティです。
今期のクラブスローガンは「AI時代を生き抜くコミュニケーション能力を獲得しよう!」このメッセージの通り、変化の時代に必要な実践的なスキルを磨く場となりました。

新メンバーY.C.さんを迎え、熱い入会式!

例会は18時に開会し、M.T.さんによるユニークなオープニングスピーチで幕を開けました。M.T.さんは、10月が自身にとって「勝負の月」であるとし、ちゅーるの飼い猫CMの応募、健康診断、横浜マラソンの挑戦という3つの目標を紹介し、会場を盛り上げました。

そして、今回の例会最大のハイライトは、Y.C.さんの入会式です。
Y.C.さんは、日本語力の向上と、日本でのコミュニケーションの取り方を学びたいという動機から入会を決意されました。会場の承認を経て、新しいメンバーの約束を力強く誓い、クラブの一員となりました。Y.C.さんのメンターはH.S.さんが務めます。

個性あふれる準備スピーチで新たな発見が!

この日は、パスウェイズ教育プログラムに沿った3名の会員による「準備スピーチ」が行われました。

1. K.M.さん:「私のトリセツ」
K.M.さんは初めてのスピーチとなる「アイスブレーカー」プロジェクトに挑戦。
ご自身の「マイペースでのんびり」な性格を「トリセツ(取り扱い説明書)」として説明されました。
K.M.さんは、急な話しかけや早口にフリーズしてしまうこと、褒められて伸びるタイプであることなど、自分を理解してもらうための具体的なヒントを、ジェスチャーも交えて披露されました。見事、ベストスピーカーに選出されました。

2. A.H.さん:「世界征服」
「リサーチとプレゼンテーション」プロジェクトに取り組んだA.H.さんは、コミュニケーションの悩みを原点に、「世界征服」を目指すというユニークなテーマで登壇。
書籍や資料からコミュニケーションの専門知識をリサーチした結果を共有し、相手を理解し、影響力を持つ話し手になりたいという熱い想いを語られました。

3. S.Y.さん:「Spartan Race」
「効果的な視覚資料の作成」プロジェクトに挑んだS.Y.さんは、ご自身が熱中している過酷な障害物レース「スパルタンレース」を紹介。
富士山周辺でのアップダウンの激しいコースや、腕力や全身の筋力が必要な数々の障害物(ロープクライム、バケットキャリーなど)を、効果的なパワポ資料を用いて分かりやすく解説しました。
目標として、来年の21kmレースに向けてチームメンバーを募集していると熱く呼びかけました。

即興スピーチで思考力が鍛えられる!「テーブルトピックス」

例会のハイライトの一つである「テーブルトピックス」コーナーでは、S.T.さんがマスターを務め、「食欲の秋」をテーマに即興スピーチが行われました。

• M.K.さんは、物価が高騰しても諦められない食べ物として、秋の味覚であるフルーツを挙げました。特にシャインマスカットやリンゴの価格高騰に触れ、高校時代にフルーツ愛を込めた俳句を作った思い出を共有しました。

• Y.M.さんは、自身の忘れられないご飯について、戦後の成長期に食べた幼少期の卵かけご飯(TKG)ベストテーブルトピックススピーカーに選ばれました。

• E.H.さんは、白ご飯に合う最強のおかずについて問われ、震災翌日の朝に食べた白ご飯の思い出を語り、その時感じた「食の持つ力」を伝えました。

• 新会員のY.C.さんは、最後の晩餐について、食べるものよりも「家族と一緒に過ごし、話すこと」が最も幸せだと答え、会場に温かい余韻を残しました。

★成長を促す「論評」と「ヘルパー」の存在

トーストマスターズの魅力は、スピーチだけでなく、その後の建設的な「論評(フィードバック)」にもあります。

K.M.さんの論評を担当したH.N.さんは、K.M.さんの基本的なスキルの高さや、終始一貫したテーマ設定(マイペース)を称賛し、トリセツに従った場合の「良いこと」を語るとさらによいと助言しました。

A.H.さんのスピーチに対する論評を担当したI.Y.さんは、A.H.さんが最初に「コミュニケーションをどう使うか」という問いを投げかけ聴衆を引き込んだ点を評価しました。
また、多岐にわたる話題を扱いながらも、最後に「コミュニケーション」というテーマにストーリーとして収束させた「力技」がすごかったと称賛した一方で、改善点として、リサーチ内容をもう少し絞り込むこと、そしてリサーチで得られたことを「試してみた結果」を強調すると、より心に残るスピーチになると助言しました。

S.Y.さんの論評を担当したC.M.さんは、S.Y.さんの楽しそうな表情や視覚資料の活用を高く評価し、ベスト論評者に選出されました。論評者たちは、スピーカーのモチベーションを高め、次なる成長を促すフィードバックを提供しました。

また、例会を円滑に進めるための様々な役割(ヘルパー)も、学びの機会を提供します。

• 今夜の言葉はM.K.さんから「余韻」が紹介され、スピーチの中で多用されました。

• 文法係のM.K.さんは、K.M.さんの「トリセツ」や「情報処理中」といった、人間には使わない言葉の組み合わせの面白さを指摘しました。

• えーとカウンターのM.K.さん(今回が初挑戦)は、スピーチ中の不要な言葉をカウントし、簡潔なコミュニケーションを促しました。

努力が報われる「表彰」の瞬間!

例会の最後には、その日のベストパフォーマーが表彰されました。今回は、ベストスピーカーにK.M.さん、ベスト論評者にC.M.さん、そしてベストテーブルトピックススピーカーにY.M.さんが選ばれました。

総合論評を担当したT.M.さんは、例会全体の進行がスムーズであったことや、ペーパーレスでの入会式などデジタル化が進んでいる点にも触れ、クラブの魅力を伝えました。

誰もが安心して挑戦し、フィードバックを得ながら「なりたい自分」への一歩を踏み出せる場所、それが飯田橋トーストマスターズクラブです。

あなたもぜひ一度、この刺激的で温かい学びの場を体験してみませんか?見学はいつでも大歓迎です!