第450回 通常例会

2025年9月6日(土)に東京ボランティアセンター会議室Cで開催された、飯田橋トーストマスターズクラブ第450回通常例会は、熱いコミュニケーションへの探求心に満ちた会となりました!

「スピーチやコミュニケーション能力を向上させたい」という共通の目標を持つ人々が集まるトーストマスターズでは、初心者から経験者まで、誰もが安心して挑戦し、成長できる環境があります。この日の例会も、新しい視点と感動的な物語に溢れていましたよ!

★盛りだくさんのプログラムで飽きさせない!

例会は18時に開会し、約2時間のプログラムが詰まっていました。
会長によるオープニングスピーチでは、8月の個人的な体験から、高齢化社会におけるIT活用の重要性についてユーモアを交えて語られ、参加者に大きな気づきを与えました。

今回はエリアディレクターのL.さん、そして入会を決意されたI.さんを含むゲストの方々をお迎えしました。
今期のクラブスローガンは「AI時代を生き抜くコミュニケーション能力を獲得しよう」!現代に必須のスキルを、この場で磨き上げるという強いメッセージが込められていました。

★個性あふれる準備スピーチで新たな発見が!

この日の例会では、3名の会員による熱意ある「準備スピーチ」が行われました。

1. S.T.さんの「象の形」
S.T.さんは、職場での「モンスター後輩」との意見の衝突という、誰もが共感できるテーマを赤裸々に語ってくださいました。
衝突を解決するために、有名な「群盲、象をなでる」の逸話を引き合いに出し、「自分が正しい」というマインドを捨て、相手の立場の違いや価値観を理解しようと努めることの重要性を説きました。
スピーチの質を高めるための「ボーカルバラエティーやボディランゲージの入門」プロジェクトに沿った、熱意のこもったデリバリーが印象的でした。

2. H.N.さんの「もう一度会いたい」
H.N.さんは、ご自身の幼少期かの近親者の方との関係を描いた壮大な大河ストーリーを披露しました。
かつては理解できなかったそ方の生き方が、自身の成長を経て、大きな絆に変わっていった様子を、感情豊かで抑揚のある声(ボーカルバラエティー)を使って表現されました。
特に、その方の「あんたってすごいね」という言葉に救われたという告白は、聴衆の心に深く響きました。

3. M.K.さんの「完璧主義の趣味」
M.K.さんは、趣味の「時短スケッチ」を通じて、ご自身の「完璧主義」と向き合った経験をユーモアを交えて語りました。
「それっぽく見える」ことが醍醐味である時短スケッチにおいて、線やバランスの間違いを気にしすぎた結果、趣味が楽しくなくなってしまったとのこと。
この経験から、人生においても完璧にこだわらずに「それっぽく生きる」ことの重要性を訴えかけ、聴衆の共感を呼びました。

★即興スピーチで思考力が鍛えられる!「テーブルトピックス」

例会のハイライトの一つである「テーブルトピックス」のコーナー!今回は、初めてテーブルトピックスマスターを務めたA.H.さんが、「仕事の説明をする際に気をつけていること、いつも工夫していること」という実践的なテーマを設定しました。

• S.Y.さんは、営業の仕事において、専門的な内容(送電、電気設備)を「鉄塔」や「データセンター」など、ビジュアルで想像できる身近なものに置き換える工夫を共有しました。

• ゲストのL.さんは、同僚と働く際に「相手の気持ちをよく考える」ことの重要性を、ご自身の経験を交えて力説しました。

• T.Y.さんは、もし今から新しい仕事をするとしたら、パンダやラスカルといった動物の飼育員になりたいというユニークな夢を語り、会場を和ませました。

• D.A.さんは、「旅行、ラーメン、ウォーキング」という自身の好きな三要素を組み合わせた、健康をテーマにしたビジネスのアイデアを提案しました。

★成長を促す「論評」と「ヘルパー」の存在

トーストマスターズの魅力は、スピーチだけでなく、その後の「論評(フィードバック)」にあります。
それぞれのスピーチの良い点と、さらなる成長のための具体的なアドバイスを建設的に伝える場となります。

また、例会を円滑に進めるための様々な役割(ヘルパー)も、学びの機会を提供します。

今夜の言葉 (Word of the Evening)
S.Y.さんが、トーストマスターズでの学びやトレーニングには欠かせない「継続」という言葉を紹介。聴衆はスピーチの中で積極的にこの言葉を意識して使いました。

文法係
T.Y.さんが、「モンスター後輩」「ガラスのハート」「タイガーストーリー」など、例会中に飛び出した美しく印象的な表現を報告し、語彙力向上を促しました。

えーとカウンター
C.M.さんが、「えー」「あのー」といった不要な言葉の使用回数を報告。これはスピーチの流暢さを意識するための重要な役割です。

計時係
D.A.さんが、時間を守ってスピーチを行うよう、厳密に時間を計測しました。

努力が報われる「表彰」の瞬間!

例会の最後には、その日のベストスピーカー、ベスト論評者、ベストテーブルトピックススピーカーが表彰されます。

• ベストテーブルトピックススピーカーに選ばれたのは、パンダ飼育員の夢を語ったT.Y.さん。

• ベスト論評者は、H.N.さんのスピーチを「タイガーストーリー」と評したH.S.さん。

• そしてベストスピーカーは、「完璧主義の趣味」で「それっぽく生きる」ことの重要性を伝えたM.K.さんでした。

★ゲストも大満足!温かい学びの場

今回ご参加いただいたゲストからは、以下のような前向きな感想が寄せられました。

• L.さん(エリアディレクター/ゲスト)は、クラブに新しいメンバーが加わったことを祝福しつつ、「皆さんのスピーチは素晴らしい」と賞賛しました。

• I.さん(ゲスト/入会)は、特にH.N.さんのスピーチが「心から一番の温かい」内容だったと述べ、社会人として相手の立場を考えるスピーチに感銘を受けたと語りました。

T.さんは、「皆さんが原稿を見ないで話す練習をされていること」に気づき、トーストマスターズでの練習の深さを感じていただけたようです。

誰もが「なりたい自分」への一歩を踏み出せる場所、それが飯田橋トーストマスターズクラブです。あなたもぜひ一度、この刺激的で温かい学びの場を体験してみませんか?見学はいつでも大歓迎です!