第459回 通常例会

明けましておめでとうございます! 2026年最初の例会となる第459回飯田橋トーストマスターズクラブ通常例会が開催されました。

会長のI.Y.さんからは、今年の干支である「午(うま)」にちなんだ挨拶がありました。「荒々しさ」だけでなく、馬が長距離を走り続ける「継続力」になぞらえて、今年一年も長く継続的に活動していきましょうという言葉で、新年の活動が幕を開けました。

今夜のトーストマスター(司会)はH.S.さんが務め、4名のスピーカーとテーブルトピックス、論評の部をスムーズに進行しました,。

★今夜の言葉:「絆」
例会ごとに設定される「今夜の言葉」。今回はI.C.さんが「絆」という言葉を選びました。「絆は目に見えませんが、挨拶や感謝、相手の話を聞くといった毎日の小さな行動で育っていくものです」という心温まる解説があり、例会中もメンバーが積極的にこの言葉を使いました。

★準備スピーチの部
本日はバラエティ豊かな4名のスピーカーが登場しました。

1. S.S.さん:「私がトーストマスターズで学ぶ理由」
入会後初となる「アイスブレーカー(自己紹介)」スピーチです。
年末年始の沖縄旅行での悪天候のエピソードを交えつつ、「自分自身にギフトを贈ること」、そして「人々の心が温かくなるような言葉のギフトを届けること」を目指したいと語りました。そのスキルを磨くためにここで学びたいという熱い決意が込められたスピーチでした。

2. I.Y.さん:「新潟に帰りたくない」
ご実家の新潟に帰りたくないという葛藤をテーマにしたスピーチです。
「私が倒れたら面倒を見てくれるんだよね」というお母様の言葉に対するプレッシャーや辛口な性格への苦手意識をユーモラスに語りました。しかし、同級生が地元で喫茶店を始めたことなどをきっかけに、「帰ってもいいかな」という心境の変化が生まれたという、共感を呼ぶストーリーでした。

3. S.T.さん:「『ずけずけさん』と『塞翁が馬』」
職場などにいる、配慮なく物を言う「ずけずけさん」への対処法について語りました。
座禅体験で和尚さんから聞いた「人間万事塞翁が馬」の話をヒントに、「事実は事実として受け止め、勝手な解釈で一喜一憂しない」というコミュニケーションの極意を披露。自身のスタイルを理解するというプロジェクトに見合った深い洞察でした。

4. M.K.さん:「今夜、AIを超えます」
「AI時代を生き抜く」という例会テーマに対し、AIには真似できない「全く知らないことを想像だけで語る」という独自のユーモアスピーチを展開。「ガンダム」や「ミッキーマウス」について、知識ほぼゼロの状態から想像のみで語り倒すスタイルに、会場からは大きな笑いが起きました,。

★ テーブルトピックスの部(即興スピーチ)
即興スピーチのセッションであるテーブルトピックス。今回の司会(テーブルトピックスマスター)を務めたT.Y.さんは、「今夜の言葉(絆)」と「直前に行われた4本の準備スピーチの内容」に関連したお題を出題するという、ユニークな構成で進行しました。

メンバーやゲストがどのように即興で答えたか、詳細をご紹介します。

A.H.さんへの質問:「絆」について
今夜の言葉にちなみ、絆を感じた瞬間について問われました。A.H.さんは、学生時代の大縄跳びでクラス全員で飛んだ瞬間と、社会人になってから「言葉にしなくても相手が意図を汲み取ってくれた時」に絆を感じると答えました。

H.H.さんへの質問:「仕事をしていて良かった瞬間」
1人目のスピーカー(S.S.さん)の「人の変化に立ち会いたい」という話題に関連したお題です。人事のお仕事をされているH.H.さんは、コミュニケーションに不安があった優秀な方が、周囲と連携してプロジェクトを成功させ、信頼を勝ち得た姿を見た時に大きなやりがいを感じると語りました。

ゲスト J.K.さんへの質問:「ふるさとへの思い」
2人目のスピーカー(I.Y.さん)の「故郷」の話に関連したお題です。ハワイ出身のJ.K.さんは、生まれ育ったウィスコンシン州では背景の違いから難しさを感じることもあったが、ハワイでは多様な背景が受け入れられたため、生まれ故郷ではないもののハワイこそが「心の絆」を感じる場所だと語りました。

ゲスト T.L.さんへの質問:「塞翁が馬(災い転じて福となす)エピソード」
3人目のスピーカー(S.T.さん)の話に関連し、当時は嫌だったが今思えば良かったことについて問われました。イギリスからオンライン参加されたT.L.さんは、夫の転勤で急遽イギリスへ移住した際、最初は行きたくない思いがあったものの、現地での出会いや経験を通じて、今ではあの試練があって良かったと感じていると答えました。

Y.M.さんへの質問:「私とミッキーについて」
4人目のスピーカー(M.K.さん)の「知らないことを想像で語る(ミッキーマウス)」というスピーチに関連したお題です。ディズニー好きの会員がいる中で、あえて「ミッキーが苦手」なY.M.さんが指名されました。「なぜあんなに人気があるのか不思議」「甲高い声を聞くとザワザワする」など、独自の「アンチ視点」でのユーモアを展開し、会場を大いに沸かせました。

★論評の部&受賞者発表
後半は、スピーチに対するフィードバックを行う論評セッションです。総合論評のD.A.さんの進行のもと、各論評者がスピーカーの良かった点と改善点を温かく、かつ的確に伝えました。

1. H.N.さんによる論評(対象:S.S.さん)
冒頭で「自己採点は何点?」とスピーカーに問いかけ、「80点」という答えを引き出すインタラクティブな入り方が印象的でした。

良かった点: 声のボリューム、表情、滑舌の良さ。また、原稿を見ずにスピーチに挑んだ前向きさを称賛。寒さや情景が目に浮かぶ表現力も評価されました。

改善点: ずっと直立不動だった点に対し、「お客様から注文を取るのではないので、ジェスチャーをもっと使っては」とアドバイス。また、エピソードを詰め込みすぎず、一番伝えたい「自分へのギフト」というメッセージに絞るとより響くと提案がありました。

2. K.M.さんによる論評(対象:I.Y.さん)

良かった点: 「なぜ帰りたくないのか?」という疑問から始まる構成の妙と、お葬式の場面などでの分かりやすいジェスチャー、そしてネガティブな話題をユーモアに変える力を高く評価しました。

改善点: プロジェクト目標である「説得」という観点から、「帰りたくない、でも帰ってもいいかな」という葛藤だけでなく、もう少し明確なメッセージがあっても良かったのでは、と「絞り出した」改善点を伝えました。

3. M.T.さんによる論評(対象:S.T.さん)

良かった点: 「塞翁が馬」という故事と「苦手な人への対処」というメッセージが見事に繋がり、構成に無駄がなく分かりやすかった点を絶賛。

改善点: 「ずけずけさん」に何を言われたのか、具体的な例があるとより共感できたという点。また、スピーチがほぼ完璧だったため、「タブレット端末(原稿)を持たずに話しても良かったのでは」というハイレベルな指摘がありました。

総合論評(D.A.さん)からのフィードバック
各論評者に対し、スピーカーの成長を促すための「配慮」や「工夫」が随所に見られたと総括しました。特にH.N.さんの「自己採点を尋ねる手法」や、K.M.さんの「改善点を絞り出す姿勢」、M.T.さんの「的確な指摘(タブレット不要論)」について、それぞれ高く評価しました。

今夜の受賞者は以下の通りです!おめでとうございます!

ベストテーブルトピックス賞: Y.M.さん(ミッキーマウスへの愛憎入り混じった即興スピーチ)

ベスト論評賞: K.M.さん(I.Y.さんのスピーチへの論評)

ベストスピーカー賞: S.S.さん(アイスブレーカースピーチ)

■ ゲストのコメント 例会最後にはゲストの方々から感想をいただきました。 イギリスから参加されたT.L.さんからは「スピーチってこんなに楽しく学べるんだという印象を持ちました。一回だけでたくさんの学びがありました」と嬉しいお言葉をいただきました。

飯田橋トーストマスターズクラブでは、スピーチやリーダーシップを学びたいゲストにいつでも門戸を開いています。見学は無料ですので、ご興味のある方はぜひお気軽にご参加ください!