今晩の飯田橋クラブでは、通常の例会とは趣をかえて、「飯田橋クラブ・スピーチコンテスト新人戦」が開催されました。
【スピーチコンテスト新人戦開催の背景】
トーストマスターズでは年に一度、春に国際スピーチ・コンテストが開催されます。日本語部門については5月に開催される全国大会で日本一が決まる仕組みです。
本日の新人戦はまだ入会して日が浅く、この公式コンテストに出場できない方々を対象とした当クラブ独自開催のイベント。
・新しく入ってきた会員のみなさんにスピーチコンテストを体験してもらう
・審査員を未経験の会員のみなさんにスピーチコンテストの審査員役を体験してもらう
・コンテストを影で支えるヘルパーの方々の経験を積んでもらう
などの趣旨で今回、実施されました。
コンテストと聞くと、どうしても勝ち負けを争う勝負事のように捉えられてしまいがちですが、トーストマスターズではスピーチコンテストを最高の学びの機会であると捉えています。
コンテスト当日に向けて、スピーチを練り上げ、そして他のコンテスト参加者と並んで、緊張感を感じながらスピーチを披露、審査員、観客から客観的なを得ることはスピーチの総合力の向上に非常に役立ちます。
【いざ、新人戦開幕!】
コンテストの開催前には、事前にコンテスト参加者に向けた説明会が開催され、スピーチ順がその場で決められます。いよいよ、T中コンテスト委員長、M村審査員長のもと、いよいよコンテストが開幕です!
1) K下さん「ここは。。。」
過酷だったハワイでの大学院生時代、学友に誘われたテニスに救われた経験を回想していきます。当時の状況と現在のコロナ禍のいまを重ね合わせて「ピンチでもなんとかなる、あきらめない!」という力強いメッセージのこもったスピーチでした。
2) Lさん「中華料理進化論」
「中華料理という料理はない!」というハッとする問いかけから始まったスピーチ。世界の料理が辿ってきたこれまでの長い歴史を振り返り、世界中の人々、世界中の文化がつながっていることを実感させる内容でした。
3) U田さん「トースト歴8か月の効果」
入会してからの8ヶ月を振り返り、まわりの会員の方に圧倒されながらも刺激を受けていくU田さん。自らもスピーチ、論評と次々とチャレンジしていく楽しさと、充実感を熱く語っていただきました。
4) S藤さん「Spiral Life」
思い描いていた人生とは違う人生を歩むことになったS藤さん。私たちが生きていくなかで行う一つ一つの選択を強く肯定し、聴衆の一人ひとりにエールを送る感動的なスピーチでした。
5) H原さん 「マルセイバターサンドの秘密」
誰もが知っている北海道名物「マルセイバターサンド」の由来になった北海道開拓時代の勉三さん。困難な状況にも負けず、北海道の礎を気づいた熱い情熱に刺激を受けたH原さんの熱い思いが伝わってきました。
6) M島さん 「私の本懐」
高校野球が大好きだというM島さん、その魅力を熱くプレゼンしたと思いきや本題はそこから。「知らないこと」を想像しながらプレゼンしていくという、無謀なプランに果敢にチャレンジ。ユーモアあふれる笑いいっぱいの楽しいスピーチに聴衆は爆笑の連続でした。
7) N村さん 「夢現 (ユメウツツ)」
有名な落語の一節を現代風にアレンジしてのスピーチ。うだつの上がらないサラリーマンの主人公とそれを支える妻のやりとりを表現豊かに、そしてユーモラスにスピーチされていたのが印象的でした。
こうして、すべてのコンテスタントのスピーチが終了。インタビューでは、今日のスピーチをつくるきっかけなどの裏話を披露しました。そしていよいよ授賞式。審査の結果、第一位Lさん、第二位M島さん、第三位H原さんの3名が受賞されて、コンテストの幕が降ろされました。
【まとめ】
受賞者のスピーチはもちろん、すべてのコンテスタントが、七人七様のバラエティあふれるスピーチを披露。今年の飯田橋クラブのスローガン「BreakThrough!」のごとく、自分の殻をブチ破ってまた一つ大きな前進を遂げていきました。
次回例会は9/5(土)、通常例会に戻ります。このようにしてみんな楽しみながらも、学びの多い飯田橋クラブに、ご興味を持った方はぜひ、ゲストとしての見学参加をお待ちしています!