飯田橋トーストマスターズクラブ 第130回通常例会

残暑がまだまだ厳しい折りですが、前回に引き続き、10名を超えようかというたくさんのゲストをお迎えでき、外の暑さに負けぬ熱さで、例会が始まりました。 

今日のTMOEは飯田橋のお笑い番長I田さん。スピーチ前の拍手やリアクションの練習で、場をどんどん盛り上げます。

今日の1本目のスピーチはK川さんの「ビジネスはストーリーだ」。何故自分が価格の高いノートを買ったのか、そのノートに込められたストーリーを語ることにより、人を動かすものは何か、という根源的な問いを聴衆に問いかける、パブリックスピーチの原点を思い出させてくれるようなスピーチでした。

 


2本目のスピーチは、飯田橋のNo.1コスプレイヤー(?)I鼻さんの「夏の思い出」。山ガールならぬ山ボーイの出で立ちで登場する憎い演出です。夏に訪れた尾瀬の魅力を、象徴的な描写や行った人でないと分からない臨場感ある情報により、まるで会場が尾瀬になったかのような素晴らしい表現を、ユーモアとともに見せてくれました。

 

3本目のスピーチは、K下さんのスピーチで「帰ってきた女王」。ご自身も復帰後久しぶりのスピーチなだけに、タイトルだけで興味を引きます。
フィギュアスケートのキム・ヨナ選手を取り上げ、動画やプレゼン資料を使い、ビジュアルエイドで分かりやすくその技術力・演技力の高さを伝えていました。また、メッセージとしても、きちんと本質を理解することの大切さを聴衆に伝え、ビジュアルがメッセージをサポートする、復帰直後とは思えないスピーチを聞かせてくれました。

次は、飯田橋の母ことS井さんによる、ハイパフォーマンスリーダーシップについてのワークショップです。コンテスト運営がいかに重視されているか、どういったものなのかを伝えて頂き、まさにコンテストシーズンにふさわしいテーマです。コンテストは、コンテスタントが強調されがちですが、リーダーシップを学ぶために、コンテストがどれほどよい場であるか、学ぶことが出来ました。

次はテーブルトピックスです。今夜のテーブルトピックマスターはON木さん。「台風」というお題はビッグなON木さんにも似合っていました。過ぎ行く夏を惜しみつつ、雨への備えや台風シーズンの食べ物といった、季節を感じさせてくれるトピックで、大いに盛り上がりました。

そして論評の部、最初の論評は、飯田橋論評界における「法王」K島さんの論評です。K川さんのスピーチの構成の良さをストーリーとしての良さという切り口で分析し、マテリアルの準備の良さとともに指摘していました。論評される側が、自分のスピーチの普遍的な良さを知ることができ、次に活かせる指摘でした。最後にはご自身が新設されたクラブのスカウトもやってしまうという離れ業付きです。

2番目、I鼻さんのスピーチへの論評はS木さん。いつもしっかり準備した作り込んだスピーチを披露してくれるS木さん、論評も期待が高まります。
スピーチが始まる前から、衣装で聴衆の興味を引きつける演出の良さや、ガイドして貰っているような臨場感、そして歌や踊りといった表現の豊かさ、といった、I鼻さんのスピーチの魅力をしっかり評価していました。S木さんの愛情あふれる論評は、I鼻さんのモチベーションを益々高めたのではないでしょうか。

3番目、K下さんへの論評はいつもキラリと光るストーリーや表現で聴衆を楽しませてくれるS川さん。S川さんらしい着目点で、ビジュアルエイドの効果的な使い方だけにとどまらず、選手の魅力を伝える際の言葉の多様さや、気持ちのこもったメッセージを評価していました。また、改善的の指摘も一言説明が詳しくなるだけで、さらにビジュアルエイドが生きる、という鍼灸師の針のようなポイントを押さえた助言でした。


最後はクラブファウンダーでもある、O江さんによる国際大会のレポートまで付いて、あっという間の2時間でした。

 

 

飯田橋TMCでは、ゲストの方を歓迎しております。人前で話すことがうまくなりたい方に、トーストマスターズクラブは最適な場です。うまくなるには場数が必要、準備スピーチやテーブルトピックといった豊富な話す機会があります。そして、実は上達のためには、教えることが最も効率的な学びであるということを、論評を通じて体感できます。さらに、最適な話しを提供するには、如何に人や場について考えるかが重要であり、リーダーシップを学ぶことにより、そのような基礎力を学ぶことが出来ます。
百聞は一見にしかず。
是非興味がある方は遊びにきてください!