月別アーカイブ: 2013年11月

飯田橋トーストマスターズクラブ 第136回 通常例会

第136回通常例会

秋も深まり、朝晩冷えこんでくる日も増えてきた11/16、
人数こそ少なめだったものの、福岡の全国大会に負けない盛り上がりで、例会が始まりました。

今日のTMOE(総合司会)いつも丹精込めて作りこんだアートのようなスピーチを
披露してくれるS木Hさん。
今回もオリジナリティあふれるプログラムで、事前の仕込みが半端じゃありません。

今日の1本目のスピーチはS木Kさんの「先生と私」。
中学時代の先生を通じて考えた先生とは何か、ということ。そしてスピーチに対する意気込み。
誠実な人柄がにじみ出た、アイスブレーカーとは思えないスピーチでした。

 2本目のスピーチは、K澤さんの「過去から学ぶこと」。
出だしの会話のパートから印象的。
古いものの持つ力をバイオリンのエピソードを主軸に、語っていきます。

個々のトピックの魅力と、何と言っても2回目とは思えないボディランゲージ力で、聴衆を引き込む力が素晴らしいスピーチでした。

 3本目のスピーチは、N宮さんのスピーチで「私たちと彼らの違い」。
サークル活動での自閉症の子供たちとの交流を、生き生きとしたエピソードを通じて描き、そこから学んだことと、転じて、聴衆に知ってほしいことを力強くメッセージとして伝えました。
本日のスピーカーさん達

次はテーブルトピックスです。
今夜のテーブルトピックマスターはS本さん。
冬にちなんだ季節感あるテーマ設定と、スピーカーへ歌やジェスチャーを促すお題の出し方で、スピーカーから可能性を引き出す素晴らしいマスターぶりでした。

S本さんTTマスターの魅力に目覚めたようです!

そして論評の部、最初の論評は、飯田橋の母ことS井さんによる論評。
S木Kさんのスピーチと人柄を全て正面から受け止めるような素晴らしい論評です。改善点もすぐに実行可能な具体性のあるものでした。
 2番目、I田さんの、K澤さんへの論評です。
K澤さんのスピーチの魅力をしっかり押さえ、構成面・デリバリー面両方から評価する、質の高い論評でした。
 3番目、O木さんの論評。
論評初挑戦とは思えない、プロジェクトの達成点とスピーカーの良さを指摘する丁寧な論評でした。
既に新人離れしたスピーチ力と個性を見せているO木さん、論評もこれからが楽しみです。
最後は、S木Hさんの仕込みが光る、オススメスピーチ。
「短い時間の中に、いかに伝えたいことを効果的に盛り込むか」
試みとしても面白かったですし、盛り上がりました!

今回もあっという間の2時間です。

 飯田橋TMCでは、ゲストの方を歓迎しております。
人前で話すことがうまくなりたい方に、トーストマスターズクラブは最適な場です。
うまくなるには場数が必要。
準備スピーチやテーブルトピックス(即興スピーチ)といった豊富な種類の話す機会があります。
そして、実は上達のためには、教えることが最も効率的な学びであるということを、
論評を通じて体感できます。
さらに、聴衆に響く最適なスピーチを提供するには、如何に人や場について考えるかが重要であり、リーダーシップを学ぶことにより、そのような基礎力を学ぶことが出来ます。
百聞は一見にしかず。

是非興味がある方は遊びにきてください!

本日の受賞者さん達

 

飯田橋トーストマスターズクラブ 第135回 通常例会

11月2日(土)飯田橋TMC 第135回通常例会がありました。

会場づくりもスムーズで例会は時間通りに開始されました。

まずはY井会長の挨拶から、
今日はCLマニュアル(コンピタントリーダーシップマニュアル)の重要性とその活用方法についての
説明をしていました。

トーストマスターズでいくらメンバーのスピーチ力だけがあがったとしても、クラブ運営が不安定であっては
皆集中して勉強できません。
そこで大切になるメンバーのリーダーシップ力向上の助けになる虎の巻がCLマニュアル。
その重要性をやんわりと、そしてしっかりと会員に啓蒙していました。

さて、入会式
今回入会されたのはS木Kさんです。
力強い入会の宣誓としっかりとした自己紹介をいただきました。
これで飯田橋クラブには同じ苗字のS木さんが3人になりました。名前を付けて呼ばないと
わからなくなってしまうので、注意しましょう!
定期的に新しいメンバーが加わる事はクラブを進化、活性化させる大切な活力剤。
つまり見学に来てくれるゲストさんへの対応というのも我々にとって重要な役割なんですね。

ここから教育セッションに
本日の司会は教育担当役員としても活躍中のH間さんです。
H間さんの滑らかな進行により例会は進みます。

今夜の言葉
S木Hさんが選んだのは「ほどほど」という使いやすそうな言葉。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざとかけながら、言葉の意味や使い方を説明してくれました。
何事もやりすぎはよくない、ほどほどに。
今夜の言葉には、良い言葉を選ぶ事よりも使いやすい言葉である事が大切だったりします。
さすがベテランS木Hさんです!
現在体重増加中の私ですが、食事も腹八分目が大切。そう、食べる量は「ほどほど」にしないとな。と思いつつ・・・。

ヘルパー紹介
ベテランメンバーのK島さんが集計係、S川さんは文法係。
いつものとおり簡潔な説明です。

初役割が2人。
計時係のS木Yさんと、えーとカウンターK澤さん。
事前にしっかりと役割内容を確認してきていたようで、ゲスト見学者にも分かるように丁寧に役割の紹介ができていました!
我々ベテラン会員が新人会員さんから学ぶ事があります。そう、何事も事前準備が大切という事です^^

続いてお待ちかねの、準備スピーチ
来月のクラブ新人スピーチコンテストの前哨戦ともいえる、飯田橋のルーキー3名が登場。

1人目のスピーカーはO木さん
だれよりも勉強熱心なO木さん、例会前には、メンターのH間さんから次回の初論評のレクチャーを受けていました。その姿勢が素晴らし過ぎます!!!
今回は「安全講座」というテーマで、ご自身の業務経験をもとに安全管理注意点や在り方を分かりやすくスピーチしてくれました。
この手の内容は難しくて聞き手にとって退屈になりがちな話ですが、いくつかの工夫により最後まで楽しく聞けました。
それは、愛嬌のある話し口で聴衆と上手くコミュニケーションが取れていた点、できるだけ簡単な内容に抑えていた点、例え話を上手に使い分かりやすく伝えていた点。かなと私は思いました。

2人目のスピーカーはS本さん
「アイコンタクト」というタイトルで、冒頭の演出からスピーチを上手く導入していました。
ポイントカードの入会勧誘という体験談にもとづいたシチュエーション実演が聴衆の興味を引き付ける面白いものでした。
本人に聞いたら、今回はあたらしい事に挑戦したかったんだと言っていました。私はそういうチャレンジする姿勢がとっても好きです!
スピーチ中に時間を計時係に確認していたシーンがありましたが、それはタイムマネジメントを意識してスピーチをしていたという点で評価できる事だと思います。スピーチの時間オーバーが多い私も見習わなくては!
スピーチタイトルのとおりアイコンタクトがしっかりとしていて、間の使い方が前回のスピーチの時よりも洗練されてきた印象がしました。

3人目のスピーカーはK川さん
「ボーとしませんか」
5アンペア生活をしている友人の家にいった時の話を聞かせてくれました。
K川さんの、ストーリ性で聴衆を魅了するスキルは入会当初からかなりのレベルでしたが、今回はそれに加えてユーモアが新たに入っていました。
まさか、K川さんにユーモアが加わるとは・・・。
鬼に金棒、K川さんにユーモア。
さらにボディランゲージやボーカルバラエティといった非言語の要素が加わっていくことで、どこまで進化するのかその行く末恐ろしきかな・・・。

本日のスピーカーさん

3名のスピーカー共に制限時間内。
どのスピーチも本当に魅力的なスピーチでした。
三者三様でそれぞれに良さがあったので、投票はとっても悩みました。
新人スピーチコンテスト楽しみです!

つづいて、テーブルトピックス。司会は飯田橋の前会長T内さんです。
今日はいつもとは趣向を変えて即興スピーチではなく、ビブリオバトルという
企画。

読書の秋にふさわしく7名の事前指名された発表者がそれぞれお勧めの本を持ちよりそれを2分程度で
紹介。
そして、一番読みたくなった本を投票して決定するというもの。

さらにPREP法を意識して発表をする事で説得力をもった話をする訓練にするという非常に興味深い
内容でした。

「PREP法」とは論理的に話をするときの枠組みのことで
POINT:結論、ポイント、主張
REASON:理由
EXAMPLE:具体例、実例
POINT:結論、ポイント、主張
の順で話を構成するというものという事です。

実生活においても自分の意見を分かりやすく簡潔に説得力をもって伝える能力は大いに役立つので
とても勉強になります。
ひさしぶりの企画で、初めて経験する方も多かったと思いますが、例会前からメーリングリストで情報をしっかりと共有してくれていた事が企画成功の大きな要因でしょう。
そして、タイムマネジメントをしっかりと意識しつつ効率的に発表をまわしていたT内さんは見事でした。

今日、紹介された本は以下のとおり。
『齋藤孝のイッキによめる!名作選』
『神話の法則』
『宮本武蔵』(笹沢佐保)
『どうぶつたちへのレクイエム』
『本日は、お日柄もよく 』
『老子のことば』
『それからの三国志』

7名の発表者はなんと全員が制限時間内。
こちらも非常に投票に悩むような良いプレゼンの数々でした。

5分の休憩をはさんで後半は論評の部から
総合論評を担当するのは私、I田です。
例会運営に対するフィードバックはとても大事です。いつもは時間不足で総合論評が短縮されてしまいがちですが、今日はいつもより総合論評の時間を長めに設定してもらいました!

まず1人目のスピーカーへの論評
I上さん
立川クラブの会員でもあるI上さんは、立川クラブの元気一杯で笑顔あふれる楽しい雰囲気を飯田橋クラブに運んできてくれた、いわば笑顔の運び屋です!
ユーモアがありそしてパワフルで、個性あふれる特徴的な論評。それでいてしっかりと、冷静な分析力と具体的なアドバイスがつまっていました。
スピーチの構成や対比、メッセージ性というキーワードをうまく使いながらポイントを整理した明快な論評をしていました。

つづいて2人目のスピーカーへの論評
スピーカーのメンター(世話役)でもあるY井会長。
論評相手に対してアイコンタクトをしっかりとり、大きな体をつかってゆったりと繰り出す論評はまさに慈愛の男体山。
論評自体の素晴らしさはもちろんですが、特に私が注目したのは、スピーチ前にメンティーの原稿アドバイスを時間をかけて親身に行っていた点。スピーカーと論評者感でゴールの共有が出来ていた点だったのかなと思います。
スピーカーにとって役にたつ論評をするためには、スピーチを聞く前にスピーカーが目指しているゴールをしっかりと把握しておかなければできないでしょう。
そんなY井会長はまさにリーダーシップの男体山!

つづいて最後のスピーカーへの論評
トーストマスターズ歴の長いベテランのT辺さん。
いつも冒頭で確実に笑いをとりペースをつかんでから論評に入っていくあたりはさすがです。
そして、スピーチのプロジェクトマニュアルをしっかりと読みこんでいるのでしょう。
その成熟された論評視点で、スピーチのプロジェクト目標を軸にしたお手本のような論評です。
さらにスピーカーのモチべションを高めてさらなるやる気を引き起こすような、激励の論評だったと感じました。FFでいうとケアルガ級。

つづいて、
ヘルパーの報告です。
えーとカウンターK澤さん。えーとの数を細かいところまでカウントしてしっかりと報告していました。素晴らしい集中力でした。

文法係S川さん。
電子辞書を使ってしっかりと仕事し、発表者が使った良い文法表現をピックアップしてくれました。

ここから総合論評
今回はタイムマネジメントが良好で総合論評の時間が十分に確保されていたので、ヘルパー1人1人に対してしっかりと論評をする事ができました。
その理由としては、
・スピーチ、論評以外の時間の規定のない役割やヘルパーの発表にも目安時間を設定しプログラムに記載した事
・メンバー1人1人に時間内で意見をまとめて発表する意識を持ってもらった事。
・TMOEとテーブルトピックスマスター、総合論評が相互に連携しながら各セクション毎のタイムマネジメントをしっかりコントロールできた事

最近は例会の終了時刻をオーバーしてしまう事が多く、総合論評の時間が短くなりがちでしたが、トーストマスターズにおいて、定刻に例会を開始し定刻に例会を終了する事はとても大切な事です。
迅速なペーススケジュールを厳格に守る事で、我々は貴重なミーティング管理スキルを学んでいるからです。

本日の受賞者さん

 

表彰式
ベストテーブルトピックス賞 K澤さん
ベスト論評賞 T辺さん
ベストスピーカー賞 K川さん

おめでとうございます!

さらにここから、今回はスペシャルスピーチがありました。
先のトールテールDivisionコンテストで惜しくも全国大会行きを逃してしまったT田さんのスペシャルスピーチ。
クラブ内コンテスト、エリアコンテストとステップを重ねるたびに叩きあげられた職人級のスピーチで会場に笑いを巻き起こしていました。

さて、TMOEのH間さん
落ち着いた進行ながら、しっかりとしたタイムマネジメント、冷静な司会進行、各スピーカーの紹介やスピーチ後のコメント力が光る見事な司会ぶりでした!

最後にゲスト感想と会長挨拶。
そして、本日は2名の方から入会宣言をいただきました。
これもゲスト対応をしっかりとしてくれた会員の皆様のお手柄です!

例会終了時刻は定刻どおりです。
今回もとても学びの多い例会。
特にタイムマネジメントがしっかりできた素晴らしい例会だったなという印象です!

以上、I田でした。